メタルマスクを発注するとき

皆さんは、メタルマスクを発注するとき、どうしていますか?


メーカーによっては、指定フォーマットがありそれに必要事項を記入して発注しているものもありますが、代理店などが間に入るとお任せで結構いい加減にやってしまうこともあり、反省しています。


良くあるのが、「前と同じで良いよ」と言ってしまったり、「仕様は前回と同様」などと一言ですませてしまうことです。

メーカーの方のお話によると非常に困るそうです。「前」や「前回」はどれを指すのか?

当たり前ですよね。毎日行っている食堂で毎日定食しか頼まないのなら、「いつもの」ですみますが、品質的に非常に重要なメタルマスクを「いつもの」ではすまされません。

よくよく考えると、実装の仕事を請け負うときでも、「条件は、前回打ったのと同じ」と言われても、「どれの事ですか?」となりますよね。


私の場合、メタルマスクの発注に関しては、前任者からEXCELのファイルを渡され、これに書けばいいよ、引き継ぎました。そもそもこれが良くなかったようです。いわゆる原紙がなく、記入されたものをコピーして必要なところだけを書き換えて提出していたのですが、書き換えるのを忘れることが多発してしまいました。その中でも一番まずいのが、メタルマスクの厚みです。書き換えるのを忘れ、以前の値をそのまま出してしまったことも何度かあります。幸いにも代理店の営業の方が気が付いてくれて、確認を入れてもらったこともあり、「作ってしまった」、まではないです。


また、EXCELで作ると、とりあえずはいいのですが、1品1ファイルとなる(またはシートが分かれる)ため、履歴を検索するのが非常に困難になってしまいました。


そんなニアミスが何度も続き、不具合も多いので、ACCESSで作り直すことにしました。本当は単なるレコードの情報を渡すだけで良いのですが、フォーマット(書式)というのが決まっているようで、データを列挙するものをメールで送付することはメーカーさんから拒否されました。印刷する必要などないと思いますし、メーカーさんがクエリーで必要な部分を現場に渡せばいいだけだと思いますが、ここは改善してほしいところです。

メーカーさんから拒否された内容。

印刷書式に対応していないという理由でした。

究極はXMLのような形が双方納得するのではと思ってますが、将来的な課題としたいと思います。

メタルマスクメーカーさんの意向も聞きつつ、自社の要望を盛り込んでACCESSで注文フォーマットを作成しました。

受発注側双方とも必要な情報は、

  • 注文の概要(名前や納期、数量など)
  • メタル枠に関する情報
  • メタル板に関する情報
  • メタルマスク送付先の情報
  • 供給データに関する情報
  • 接着(紗張り)に関する情報
  • 枠に対するメタル板の位置情報
  • 添付品に関する情報

となります。

ACCESSのファイルはご自由にお使いください。皆さんの会社に併せたアレンジ、改変、子会社への配布など制限は一切ありません。

メタルマスク製作依頼書
メタルマスクの製作に必要な情報を網羅した依頼書
r_main.pdf
PDFファイル 24.7 KB
メタルマスク作成依頼書
圧縮してあります。解凍してお使いください。
バージョンはAccess2010です。
m_order.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 203.8 KB

もう一つあやふやになるのが、図による開口指示と、依頼書フォーマットの相違です。例えばガーバーを描画したものに、開口寸法などの指示を入れることはよくあるのですが、その図に良かれて思って、メタルマスクの厚みや枠の仕様などを書き入れることもあると思います。ところが、手配フォーマットと異なることを記載してしまい、発注時の混乱につながることも多々ありました。同じ情報を複数の場所に、複数回書き込むという無駄な作業だけでなく、間違いのもとにもなっていたわけです。

これも改めました。必要な情報はすべて依頼書フォーマットに書き込み、指示図はメタルマスクの名前だけ表記するようにして、情報分散を避けるとともに、発注ミスも防ぐようにしました。


こうして、あれもこれもとメタルマスク屋さんに情報を送っていたのを、決まった用紙と必要な情報に絞り、特にあいまいな表記を避けて注文するようにしています。この結果、いわゆる問い合わせというのは、ぐっと減りました。面倒だからと言って、あいまいな注文をすると、「あれはどうなってますか?、これはいいですか?」と何度も問い合わせがあり、逆に時間を食ってしまっていたと思います。


急がば回れではないですが、丁寧に仕事をすれば、一見時間がかかるようでもトータルで見ると時間短縮になっていると思います。私はメタルマスクに関しては、結構いい加減な仕事をしてきたので、これをぜひ反面教師にしていただきたいと思います。